都市サミットが解決を目指す、「都市問題」とは?
国連の「世界都市人口予測2018年改訂版」によれば、
1950年ごろ、都市に住む人々は世界の人口の約30%にすぎませんでした。
しかし、2018年にはその割合は55%まで増加し、
2050年には、世界の人口の3分の2、約68%の人々が都市に住むようになると予測されています。
人口集中による都市化の進展は、様々な問題を引き起こす可能性があります。
特に、アジア太平洋地域では、過去に例のない規模と速度で都市化が進展し、
すでに、住環境の悪化、交通混雑、環境汚染、都市災害などが問題になっています。
都市はいずれ、世界の人口の大半を支えるようになっていきます。
そこで起きている問題を解決することは、
地球規模の課題解決に寄与することといえるでしょう。
そのため、都市問題の解決に主体的な役割を担う都市(地方自治体)の取組は、
一層重要なものとなっています。
アジア太平洋都市サミットは、都市間のネットワークを活用して、
こうした都市問題に関する経験、知識、ノウハウを共有するプラットフォームであり、
都市問題の解決を図ることで、
アジア太平洋地域のより一層の発展を目指しています。
※出典
国連「世界都市人口予測」2018年改訂版(英語)
https://population.un.org/wup/
外務省「国連人間居住会議(国連ハビタット)」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/bunyabetsu/bunya/page18_000146.html
外務省「ニュー・アーバン・アジェンダ」(日本語訳)
http://habitat3.org/wp-content/uploads/NUA-Japanese.pdf
SDGs
持続可能な開発目標(SDGs)とは
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、
2015年9月の国連サミットで採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsが解決を目指す問題の多くが、
実は、都市が抱える問題に重なっています。
アジア太平洋都市サミットでは、第12回都市サミットにおいて、
SDGsゴール11「住み続けられるまちづくり」をテーマに議論し、
SDGsの達成には都市の取組みが不可欠であり、
その役割と責任が大きいことが改めて確認されました。
*出典
外務省「Japan SDGs Action Platform: SDGsとは?」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html