第7回アジア太平洋都市サミット市長会議

開催期間

  • 2006年8月8日(火)~8月10日(木)

開催都市

  • 中国 新疆ウイグル自治区 乌鲁木齐市

全体会議テーマ

  • 調和ある都市の発展

分科会テーマ

  • 1.社会福祉
  • 2.都市インフラの建設
  • 3.新産業の開発

プログラム

8月8日(火)午前
    市長会見、贈答品交換、開幕式
午後
  • 代表団団長記念撮影会議
  • (全体テーマ、第1分科会、第2分科会)
夕刻
    歓迎レセプション(グランドバザールにて)
8月9日(水)午前
  • 会議
  • (第3分科会、「サミット活動イメージ発表」、国連ハビタット発言、共同宣言採択、旗渡し式、次期サミット開催都市大連市のあいさつ
午後
  • 自治区博物館視察
  • 天池視察
夕刻
  • 送別レセプション
  • (新疆鸿福大饭店にて)
8月10日(木)午前
  • トルファン視察
  • (交河故城、カレーズ)
午後
  • トルファン視察
  • (ぶどう園、火焔山)
夕刻
    トルファンよりウルムチへ

会場

  • 新疆鸿福大饭店
  • 中国新疆乌鲁木齐市黄河路28号

参加都市

  • 6カ国14都市(2カ国2都市はオブザーバ参加)

参加都市代表者

バンコク市(タイ王国)/国際事務部部長 /クリエンポル・パドハナラト
釜山広域市(大韓民国)/政務副市長/李京勋
大連市(中華人民共和国)/副市長/戴玉林
福岡市(日本国)/副市長/山野 宏
広州市(中華人民共和国)/副市長/陈明德
鹿児島市(日本国)/市長/森 博幸
北九州市(日本国)/副市長/鈴木 茂
宮崎市(日本国)/市長/津村 重光
大分市(日本国)/市長/釘宮 磐
佐賀市(日本国)/市長 /秀島 敏行
上海市(中華人民共和国)/市政府副秘書長 /姚明宝
乌鲁木齐市(中華人民共和国)/市長     乃依木・亚森
ビシュケク市(タジキスタン)/第1副市長 /克里明科
ドゥシャンベ市(キルギスタン)/市副主席 /穆胡吉诺夫

共同宣言:ウルムチ宣言

第7回アジア太平洋都市サミットは、2006年8月8日から9日まで、中国新疆ウイグル自治区のウルムチ市で開催されました。ご出席の皆様方が、「調和のとれた都市の発展」というテーマを巡って、広範に議論と交流を深めた結果、多くの事項について共通認識を得ることができました。即ち、

――調和のとれた都市の発展は、常に人類が追い求めてきたことであり、一つの社会理想でもあります。経済のグローバル化と情報化時代の到来に従って、各国の都市化は急激に発展してきました。人類は、都市化によってもたらされた物質的豊かさを存分享受しながらも、同時に、環境汚染や交通問題、自然環境の破壊、資源の浪費、伝染病の蔓延など、様々な厳しい弊害に直面しています。私たちは、現代に生きる人々の生活を満足させるだけでなく、後世の人々にも良好な生活環境を確保し、持続可能な都市の発展への道を追求すべきです。

――調和のとれた都市の発展のためには、発展過程において発生した新たな問題を発見し、早急に解決することが重要です。都市は、人類文明発展の重要なシンボルであるとともに、地域経済発展を推進する動力でもあります。同時に、経済のグローバル化にとって重要な基礎条件であり、世界の繁栄と発展のために、替え難い役割を果たしています。都市部への人口流入はますます進んでおります。そのため、都市の発展過程で発生した雇用問題や、社会保障、市民生活をめぐる環境問題などの適切な解決は、都市の活力を維持するための必須条件であります。都市政府は、住民本位の施策により、貧困を無くし、教育や医療及び市民の福祉を改善することを責務として、広範な社会構成員のために多くの雇用機会を提供すべきです。特に若者や女性、少数民族、体の不自由な住民などに、平等な環境を創出する必要があります。そうすることにより公正で平等な社会を実現し、市民のために福祉水準の一層の向上を図ります。

――調和のとれた都市の発展のためには、科学的で、将来を見越した、都市開発計画を策定する必要があります。各都市は、各々の国と都市の実情に基づいて発展を図るべきです。これは、経済のグローバル化によってもたらされた機会や課題に対応する根本的な対応法です。各国の国情や地域の実情に適した開発方法と開発形態を確定することが、主体性を確立し、発展を加速させる鍵となります。会員都市それぞれが、十分に交流し経験を分かち合って、協力を強め、現代文明の成果を広範に吸収して、絶え間なく自己発展の能力を高めるべきです。また、社会発展の潜在的可能性を十分に見出して活用し、経済構造を発展させ、経済の成長パターンを変革し、都市空間を合理的に配置し、各都市の特色を体現することによって、最終的に人間と自然の調和を実現します。

――調和のとれた都市の発展のためには、資源消費型の発展理念を取り払い、資源循環型の社会理念を確立しなければなりません。そのために、より一層完全な循環経済の発展を促進することを目的に、法体制や政策体系、技術革新体制、インセンティブの制度等を構築すべきです。また、資源の利用効率を飛躍的に高め、最終的には廃棄物の排出の大幅な削減を図り、生態系に配慮した消費法を推進し、再生資源の回収システムを構築していく必要があります。これらにより、資源節約型の環境に優しい都市をつくります。

以上の共通認識に基づいて、我々は、謹んでここに下記の事項をウルムチ宣言として採択します。

1.我々は、人間重視の理念で、調和のとれた都市の発展を追求し、実現することを目指します。自然、経済、社会などの均衡を求め、自然を尊重し、自然に適応し、自然優先の都市発展理念を唱えます。

2.我々は、資源節約型で環境に優しい都市の開発に努めます。資源とエネルギーの消費を減らし、汚染が無く再生可能な代替エネルギーを開発し、持続可能な都市の発展のための新しい原動力を探求します。

3.都市政府は、当該地区の他の機構や組織に対し、都市の発展や開発への参画を勧め促進する責任を持っています。さらに、投資貿易の自由化と利便性の向上に努めるべきです。これにより、民間企業間の貿易や投資面での協力を促進し、共に発達し利益を得る「WIN-WIN」関係を実現します。

4.我々は、より多くの雇用機会や、より良い医療環境や教育環境を整備のために協力し、これまで以上に社会の安全や、公衆衛生、安全な食品の提供に関心を払い、市民のために、一層充実した福祉施策を実施します。

5.我々は、アジア太平洋都市サミットが、都市間の交流と協力を強める有効な組織であることを確信しています。我々は、助け合いながら、更に繁栄し、安定し、調和のとれたアジア太平洋地域の発展のため、力を尽くし貢献して参ります。

6.本サミットでは、2007年に日本の北九州市において、第7回アジア太平洋都市サミット実務者会議を開催することを決定し、2008年に中国大連市において、第8回アジア太平洋都市サミットを開催することを決定しました。

最後に、今回の大会に出席した各都市の市長及び代表者は、アジア太平洋都市サミットに対し理解と関心をもって支持する中国政府および、この大会の主催都市である中国新疆ウルムチ市政府及び大会事務局に、心から感謝の意を表します。

2006年8月9日、ウルムチ市にて 

第7回アジア太平洋都市サミット市長会議写真1 第7回アジア太平洋都市サミット市長会議写真1 第7回アジア太平洋都市サミット市長会議写真1