第2回アジア太平洋都市サミット市長会議

開催期間

  • 1996年9月27日(金)~10月1日(火)

開催都市

  • 中華人民共和国・広州市

全体会議テーマ

  • 21世紀における都市の発展

分科会テーマ

  • 1.将来の都市計画と都市建設
  • 2.現代都市の環境保護
  • 3.都市の近代化と伝統文化

基調講演

    国際連合開発支援管理局主席事務官 頼 尚龍

プログラム

9月28日(土)午前
    広州市表敬
午後
    開幕式
夕刻
    歓迎レセプション
9月29日(日)午前
    基調講演、全体会議
午後
    全体会議
夕刻
9月30日(月)午前
    分科会
午後
    総括会議、広州宣言採択、閉会式
夕刻
10月1日(火)午前
    記念植樹、市内視察
午後
夕刻

会場

  • 白天鵝賓館(White Swan Hotel)
  • 中国広州市沙面南街1号

参加都市

  • 11カ国・地域,20都市

後援

  • (助成団体)国際交流基金アジアセンター

参加都市代表者

オークランド市(ニュージーランド) /レス ミルズ/市長
バンコク市(タイ王国) /バンコク市知事諮問委員会議長/プラサジ ソンスラペット
大連市(中華人民共和国) /副市長/リ エイキン
福岡市(日本国) /市長/桑原 敬一
広州市(中華人民共和国) /市顧問、元市長/リー ズリウ
ホーチミン市(ベトナム社会主義共和国) /副市長/トラン タン ロング
香港 /市政局主席/レオン テン ボン ロナルド
イポー市(マレーシア) /市長/ダト ハジ アーマド サリビンハジサリフ
ジャカルタ特別市(インドネシア共和国) /公共土木局長 /ソチャート
鹿児島市(日本国) /助役/稲寺 隆
北九州市(日本国) /助役/出口 隆
クアラルンプール市(マレーシア) /上級技師/ロハルザン ビン アーマド
マニラ市(フィリピン共和国) /技師/マジワング レカト
宮崎市(日本国) /収入役/藤原 武
大分市(日本国) /助役/護 雅行
釜山広域市(大韓民国) /市長/ムン ジョンズ
佐賀市(日本国) /市長/西村 正俊
上海市(中華人民共和国)     /市長/ジョ キョウテキ
シンガポール /国家開発省政務次官補/リム ソー ピング
ウルムチ市(中華人民共和国) /市長 /メイメイチィミン ザクア

使用言語

  • 4カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)

共同宣言:広州宣言

  • 1. 1996年9月28日から30日において、第2回アジア太平洋都市サミットが中国・広州市で開催された。アジア太平洋の11カ国、地域から20都市の指導者、並びに特別に招請した国連代表は、「21世紀における都市の発展」をテーマに熱心に討議を行い、大きな成果をおさめた。
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  • 2. 本会議の開催により、アジア太平洋都市は、引き続き相互の交流と協力を強化していきたいとの意志を確認しあった。都市の指導者たちの努力により、相互の理解と友誼は深められ、多くの点で共通の認識に達することが出来たと同時に、アジア太平洋都市間の友好協力関係をさらに発展させるための基礎づくりが行われた。
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  • 3. 人類は、まさに21世紀を迎えようとしている。平和の気運が高まり、経済的要因が重要性を増し、世界の多極化と地域間協力の趨勢がますます顕著になってきている。平和を守り、発展を求めることは、時代の潮流であり、人々の普遍的な願望である。アジア太平洋都市が、どのように21世紀を展望し、どのように各都市の実情に合った発展戦略を策定・実施し、いかにして持続可能な経済成長と社会の進歩を実現させるかということは、真剣に研究され、解決されなければならない重要な課題の一つである。
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  • 4. かつて、アジア太平洋地域は、人類の文明の発展に大きく貢献した実績を持つ。まもなく21世紀を迎える活気に満ちたアジア太平洋地域は、世界の中で最も発展が著しく、最も多様性に富んだ地域である。アジア太平洋都市の急速な発展は、この地域の繁栄と安定に非常に重要な役割を果たしている。21世紀には、さらなる発展を成し遂げ、世界における地位と役割は、ますます重要性を増していくことであろう。
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  • 5. 21世紀に近づきつつあるアジア太平洋の都市は、歴史上まれな発展の好機に遭遇している。それと同時に、環境、交通、雇用、治安などさまざまな問題にも直面している。アジア太平洋都市の首長は、十分に情勢を認識し、強い使命感を持って、歴史的な重責を背負い、21世紀のアジア太平洋都市の繁栄と発展のために必要な貢献を行うことが求められている。
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  • 6. アジア太平洋都市の間には、多くの共通点と多くの相違点がある。そして、それぞれの歴史を形成する過程において、違った発展段階を示している。アジア太平洋都市は、交流と協力を推進するという趣旨を維持し、互いに尊重し合いながら平等互恵の精神に則り、共通点を求め、長所や短所を補い合い、21世紀における共存共栄を実現化する。
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  • 7. 持続可能な発展の実現は、アジア太平洋都市が21世紀において繁栄するための必要条件であり、必然的な選択である。アジア太平洋都市は、各都市それぞれの状況を踏まえ、人口、経済、社会、環境、資源など各分野でバランスのとれた発展、及び、現代人の要求を満たす一方で後世の人々の要求を阻害することのない発展を持続される「道」を努力して探し求めるべきである。
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  • 8. 都市計画と都市建設を科学的に実施することは、21世紀におけるアジア太平洋都市の発展にとって重要な前提要件である。都市計画と都市建設は、都市の特色を保持しながら科学的に行われたもので、かつ、当面の必要性が考慮されるに留まらず将来の世代のために発展可能な空間が残されたものでなければならな い。
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  • 9. 環境保護は国際社会が一様に注目している問題であり、21世紀におけるアジア太平洋都市発展の重要な課題でもある。私たちは、これまでどおり環境保護に関する国際的合意事項を真剣に実施し、相応の責任と義務を果たしていく。また、環境保護に関する法令を整備し、環境汚染を厳しく制限するとともに、市民の環境意識を徐々に高揚させ、都市環境を適切に保護し、かつ改善していく。
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  • 10. 近代化と伝統文化の調和を図ることは、21世紀において、アジア太平洋都市が直面する重大な課題である。21世紀におけるアジア太平洋都市の発展の第一の任務としては、近代化を推進すると同時に、一方では、優れた伝統文化の保護やその継承・発揚を十分に重視する必要がある。都市の近代化と優れた伝統文化とを有機的に結合させることができれば、アジア太平洋都市は、さらに特色に富んだ魅力あるものになるであろう。
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  • 11. 共に発展し、繁栄していくために、本会議はアジア太平洋都市間の交流と協力の分野を拡大することを希望する。参加各都市の指導者たちは、できる限り各都市の資源を活用し、アジア太平洋都市間の交流と協力を引き続き強化していくために、必要な条件を創り出すことを承諾した。
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  • 12. アジア太平洋都市の首長は、"FACE TO FACE"の関係を強化し、さらに対話を行うべきである。それと同時に、科学技術、文化芸術などの分野の交流と協力を積極的に展開し、アジア太平洋都市間の友好関係を新たな段階に発展させるべきである。
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  • 13. アジア太平洋都市の経済は、比較的強い相互補完関係にあり、貿易による連携と文化の交流は、徐々に増加してきている。参加各都市の指導者たちは、来る21世紀において、相互の経済協力関係を一つの主要な要素として位置づけ、友好協力関係の発展のいしずえにすることを希望している。
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  • 14. すでに築かれた友好協力関係を継続して発展させるため、本会議は、アジア太平洋都市サミットを引き続き開催することを提唱する。また、より多くの都市がこのサミットに参加することを心から歓迎する。
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  • 15. 参加各都市の指導者たちは、本会議で到達した共通の認識が、21世紀におけるアジア太平洋都市の発展に意義深い影響を及ぼし、また、この会議で得た成果が、アジア太平洋都市の交流と協力の歴史に深く刻み込まれると信じてやまない。


1996年9月28日 中国・広州市にて