第1回アジア太平洋都市サミット市長会議

開催期間

  • 1994年9月22日(木)~25日(日)

開催都市

  • 福岡市

全体会議テーマ

  • アジア太平洋時代における都市の発展と人間居住環境との調和

分科会テーマ

  • 1.都市と交通
  • 2.都市と住宅
  • 3.都市と環境・衛生

基調講演

  • 「アジア太平洋地域における都市化への課題」
  • アジア開発銀行総裁 佐藤 光夫

プログラム

9月22日(木)午前
午後
夕刻
    開会式
9月23日(金)午前
    基調講演、全体会議
午後
    全体会議
夕刻
    歓迎夕食会
9月24日(土)午前
    分科会
午後
    総括会議、福岡宣言採択、閉会式
夕刻
9月25日(日)午前
    行政視察(シーサイドももち)
午後
    行政視察(西部清掃工場等)
夕刻
  • アジア太平洋フェスティバル
  • アジアナイトパレード参加

会場

  • ホテルニューオータニ博多
  • 福岡市中央区渡辺通一丁目1番2号

参加都市

  • 11カ国・地域,21都市

共催

  • 国際連合、外務省、自治省、国土庁、自治体国際化協会

参加都市代表者

オークランド市(ニュージーランド)/レス ミルズ/市長
バンコク市(タイ王国)/市長/クリスダ アルンボング
広州市(中華人民共和国)/市長/リー ズリウ
ホーチミン市(ベトナム社会主義共和国)/副市長/ヴォ ヴィエット タン
香港/市政局主席/レヨン テェン ポン ロナルド
イポー市(マレーシア)/市長/ダト イスマル ビン シャー ボディン
ジャカルタ特別市(インドネシア共和国)/西ジャカルタ市長/H.スタルジアント
鹿児島市(日本国)/市長/赤崎 義則
北九州市(日本国)/助役/出口 隆
クアラルンプール市(マレーシア)/市長特別顧問/ジャヤラマン S/O マヌサミー
熊本市(日本国)/企画調整局長/竈 啓一郎
マニラ市(フィリピン共和国)/市長/アルフレドゥ S. リンム
宮崎市(日本国)/市長/津村 重光
長崎市(日本国)/市長/本島 等
那覇市(日本国)/市長/親泊 康晴
大分市(日本国)/市長/木下 敬之助
釜山直轄市(大韓民国)/市長/チョン ム ナ
佐賀市(日本国)/市長/西村 正俊
上海市(中華人民共和国)/副市長/シア クーチャン
シンガポール /国家開発省政務次官/マタイヤス ヤオ チィー
福岡市(日本国) /市長/桑原 敬一

使用言語

  • 4カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)

共同宣言:福岡宣言

世界は今日、強い相互依存関係で結ばれ、アジア太平洋も地域としての一体感を強めている。人・情報・物の様々な流れが休むことなくこの地球をかけめぐっている。そして、時代は国家を中心とした交流と同時に、その交流をさらにその下部の各地域・都市を中心として、日々生起する日常・具体的問題まで深化させ、積み上げていく方向に着実に発展しつつある。

これからの世界の平和と安定は、政治・経済や言語・文化の違いを超えた、都市と都市、地域と地域の多様な交流ネットワークの形成にかかっていると言える。 桑原敬一福岡市長の呼びかけにより、1994年9月22日から24日までの3日間にわたって開催したアジア太平洋都市サミットでは、11カ国・地域の21都市の代表が一堂に会し、また国際連合の参加も得て、「都市の発展と人間居住環境との調和」に向けた都市間の相互連携について論議を深めることができた。 そして、各都市のおかれた状況の違いを相互に理解するとともに、いくつかの共通認識に到達することができた。

もちろん、これは小さな一歩にすぎない。しかし、都市から世界平和戦略に参画していく貴重な一歩でもある。サミット閉幕にあたり、到達した相互理解と共通認識がアジア太平洋地域の未来を開いていくかぎとなるよう、「福岡宣言」としてまとめ、ここに宣言する。

  • 1. アジア太平洋地域のめざましい経済成長に伴い、都市は急速な発展を遂げている。しかしながら、一方では交通、住宅、環境・衛生などの都市問題が生じている。豊かな風土と自然にはぐくまれたアジア太平洋地域が持続可能な発展をおこなっていくためには、経済成長と調和できるような都市の整備をすすめ、人間居住空間としての魅力を高めていくことが不可欠である。
  • 2. 今日の都市問題は展開のスピードや広がりにおいて歴史上に例をみない。それだけに、一国、一都市だけでは解決が難しいものが多い。サミット参加都市が多様な知識と経験をもちより、都市の健全な発展と都市政策の前進に向け協力しあっていくことが重要である。
  • 3. 都市間の緊密な協力・連携問題は、相互に理解と友好を深めあってこそ築いていくことができる。このサミットを契機に、"face to face", "heart to heart"を大切にしながら、市民を中心に産・学・官の多様多層な交流回路を作り上げていくことが必要である。
  • 4. 以上の課題に共同して対処していくため、われわれは「アジア太平洋都市ネットワーク」の構築をめざす。そのため、このサミットを継続して開催することを合意し、そのための事務局を福岡市に設置することにした。アジア太平洋都市の間の平等な「学びあい」の関係は開かれた地域間協力のモデルとして、国際交流の新しいフロンティアを拓いていくことになろう。
  •  

最後に、このサミットを出発点に「都市の発展と人間居住環境との調和」に向けた地道で息の永い取り組みが波紋のように広がることを切に願う。

1994年9月24日福岡